はじめまして
大学生と中学生、二人の息子の母です。
我が家では、長男は公立中学から高校受験を経験して四年制大学の付属高校へ、次男は中学受験を経て中高一貫校に進学しました。
然して、中学受験、高校受験、大学受験、すべて初めてで一度きりの経験になる母です。
都内に出たいと言い出した長男の高校受験では本当に右も左もわからない状態で、(田舎の公立中学では学校側に全くデータがなく、「できる限りの応援はするので、塾の先生とよく相談して頑張ってください。」と言われる始末で)
塾の先生の言葉を頼りに、親子でただただ必死の時間を過ごしました。
何もかもが手探り状態で、周囲から過保護と笑われながら、息子と文字どおり二人三脚の三年間でした。
「我が家がしようとしていることは、この地域ではそんなに非常識なことなんだろうか?」
何度か自問自答しましたが、長く思い悩む暇はないほどめまぐるしい日々の末、受験終了。
夫と私にとっては九割、長男本人にとっては六割強満足の結果でした。
達成感や満足感とともに、母の心を押し潰しにくるのは後悔、懺悔の気持ち。
あの時こうしてあげていれば、ああしてあげていれば…
考えだしたらきりがありません。
次男の時には、絶対にもっとうまく立ち回る! そう誓ったことをよく憶えています。
三年後、次男が選んだ道は中学受験。
再びの初体験になったとはいえ、下地はあるからね~とばかりに、呑気に構えていた母でした。
長男の高校受験とは違い、中学受験する子は小学校に結構いたし、塾も充実していたので
母は、次男が楽しく塾に通えることのみに心を砕き、キャラ弁作りに精を出しました。
お勉強方面は全て塾にお任せ、家での課題は本人任せ。 成績は右肩上がりで、ルンルンの前半戦でした。
自分の甘さに気づかされるのは六年生の秋、難関校模試会場の保護者控え室で。
中学受験は高校受験とは違う!!!
受験本番まで三か月、夏をピークに下降し始めていた偏差値を、どうすれば元に戻せるのか…
中受本を読み漁り、初めて次男の気持ちに寄り添ったように記憶しています。
後悔に苛まれながら、同じような体験をされた受験生ご父兄の話が聞きたくてブログ探索の旅に出ました。
「ああ、きっとこのお子さんはもともとのDNAが違うんだろうなあ」と感じる受験体験記はかなり目にしましたが、欲しいのは天才の体験記ではない。
我が家のように、凡人が地道に努力を重ねて難関校を目指す経験談でした。
結局熱望した内容には出会えず、自分なりにできることを模索していきましたが、とにかく心細くて苦しくてたまらない三か月でした。
次男が中学二年生になった今年
お世話になった受験塾から声をかけていただき、今年度受験生と保護者のための体験ディスカッションに参加しました。
緊張のあまり多くは語れず、ただ当時の気持ちを包み隠さずにお話ししたのですが
聞いていて、そっと涙を拭うお母さまがいたと知らされました。
親もツラいですよね。
「中学受験は親の根性だめし」と言われる所以が、今ならわかります。
数年前、縋るような気持ちで体験記を探し求めた私のように
自分は今、孤独の淵に追いやられていると思い悩む方の目にこのブログがとまり、いっときでも気持ちを共有していただくことができたら幸いと思います。
写真は、懐かしい最初の塾弁(^^)